第24章 罪悪感
〜薙景 side〜
皆が校舎に戻る中、私は生徒控え室に続く通路の出入口横で…
緑谷
「話って…何…?」
オタク君と轟君、二人の会話を盗み聞きして居た。
悪いとは思うけど…
緑谷
「早くしないと食堂凄い混みそうだし…えと…」
気になるからしょうがない。
緑谷
(かっちゃんとはまた違う…冷たい威圧感…)
轟君に睨まれ、オタク君はタジタジ。
轟
「気圧された。自分の誓約を破っちまう程によ」
緑谷
(使えば有利な場面でも使わなかった…左側のこと…)
“戦闘に於いて、熱(ひだり)は絶対使わねえ”…って言ってたのに、結果使っちゃったんだよね…何でそんな誓約立てたんだろ?
轟
「飯田も、八剣も、八百万も、常闇も、麗日も…感じてなかった。最後の場面、あの場で俺だけが、気圧された」
えー、私も感じたのに…気圧されるまでじゃなかったけどさ。
轟
「本気のオールマイトを、身近で経験した俺だけ」