第22章 挑発と焦燥
〜薙景 side〜
薙景
「爆豪君チーム0Pじゃん」
風利、焦ってるかな〜。
八百万
「薙景さん、今は他を気にしてる場合じゃありませんわ」
薙景
「ん、ごめん」
轟君騎手の私達の騎馬は、いまだP変動していない。
動くのは、これから…
プレゼント・マイク
《さァ、残り時間半分を切ったぞ‼︎》
前に立つ騎馬の上で、オタク君が一つ息を吐いた。
緑谷
「そう上手くは…いかないか」
轟
「そろそろ奪るぞ」
プレゼント・マイク
《B組隆盛の中、果たして──1000万Pは誰に頭を垂れるのか!!!》
ここに来るまで私は、風を使って他チームを近づけさせなかった。
私達の狙いは…
薙景
「オタク君だけだからね」