第22章 挑発と焦燥
瀬呂
「!オイあれ…」
透ちゃんチームとB組のチームの一つが、真っ先に緑谷君チームに向かっていた。
瀬呂
「先越されんじゃ…!」
風利
「…ううん、大丈夫みたい」
緑谷君チームは、その場から高く飛び上がり、二チームを回避した。
切島
「どうやって飛んでんだアレ!麗日か⁉︎」
風利
「お茶子ちゃんにしては勢いがあり過ぎる…あれは多分、サポート科の装備じゃないかな」
瀬呂
「え、装備って…反則だろ!」
風利
「いや、それはヒーロー科の話で…確か、サポート科は自分で作ったものなら装備の使用が許されてるんだよ」
透ちゃんチームの響香ちゃんが、イヤホンを緑谷君チームに飛ばして追撃を仕掛ける。
それを…常闇君の“個性”、〝黒影(ダークシャドウ)〟が弾いた。
プレゼント・マイク
《さ〜〜〜〜、まだ2分も経ってねえが、早くも混戦混戦‼︎各所でハチマキ奪い合い‼︎1000万を狙わず2位〜4位狙いってのも悪くねぇ‼︎》
次に緑谷君チームに攻撃を仕掛けたのは、障子君と…障子君の触手に覆われてる峰田君と梅雨ちゃん。
プレゼント・マイク
《峰田チーム、圧倒的体格差を利用し、まるで戦車だぜ!》
そんな中私達は、既に緑谷君チームの近くに来ていた。