第22章 挑発と焦燥
開始の合図と共に、13組の騎馬はそれぞれ動き出した。
爆豪
「カマキリ女‼︎デクんとこまで運べ‼︎」
風利
「はぁ⁉︎」
始まって早々無茶振り…
風利
「…無理」
爆豪
「あ⁉︎」
風利
「許容オーバー!追風で動きを速めるのは出来ても、この人数運ぶのは無理!」
自分なら自由に飛べる、他人は集中すれば一人…複数人は無理。
爆豪
「チッ、使えねえな」
風利
「グサッ)Σうっ」
爆豪の言葉が、胸に刺さる。
切島/瀬呂
(酷え…(汗)
自分でも分かってる…
風利
「…ハッキリ言わなくても良いじゃない…」
姉さんなら他人も複数人飛ばせるのに、私は微妙なコントロールが苦手で…ずっと劣等感が拭えない。