第21章 騎馬戦
〜風利 side〜
悔しい…悔しい…
一位争いをした5人の中で、最後にゴールしたのは私…
風利
「姉さんに…また勝てなかった…」
それどころか、緑谷君にも轟君にも…爆豪にも、負けてしまった。
ミッドナイト
「漸く終了ね。それじゃあ、結果をご覧なさい」
ミッドナイト先生から、障害物競走の順位が表示された。
薙景
「ZZ…」
風利
「姉さん、起きて」
何でまた寝てるの。
もう一度順位表を見ると、A組以外の知った名前を見つけた。
風利
「え、あれ…姉さん!奏君が30位に入ってるよ!」
薙景
「ふあぁ……あ、本当だ。よく通ったねアイツ」
風利
「うん…凄いよね。競技には“個性”の相性悪いのに」
普通科で本選に残ったの、奏君だけなんじゃないかな。