第14章 逃げるが吉
〜風利 side〜
オールマイト
「嫌な予感がしてね…校長のお話を振り切り、やって来たよ」
黒いモヤが私達の前から姿を消した後、私は姉さんの元へ向かった。
オールマイト
「来る途中で飯田少年とすれ違って…何が起きているか、あらまし聞いた」
階段を降り、倒れてる沢山の敵(ヴィラン)を目の当たりにした所で、大きな音が響いて…
オールマイト
「もう大丈夫。私が来た!」
振り向いたら、そこには──オールマイトが居た。
「「オールマイトォォ!!!!!」」
死柄木
「待ったよ、ヒーロー。社会のゴミめ」
オールマイトが、怒っている。
直ぐにそう分かったのは、オールマイトが…その表情が、いつもの笑顔じゃなかったから。
あんなに怒りを露わにしたオールマイトを、私は初めて見た。
トッ
オールマイトが、階上から飛び降り、
スタッ
階下の私の近くに着地した。