第13章 姉の苦闘
死柄木
「まぁ、帰る前に…」
弔の視線が、右の方向に向かう。
薙景
「!」
そこには、オタク君と蛙吹さんと峰田君が居る。
黒霧に飛ばされた先から、こちらまで戻って来てたのは気付いてたけど…
脳無という脅威を前に、今も動けずに居る。
薙景
「!」
まさか…
死柄木
「平和の象徴としての矜持を、少しでも─」
薙景
「とむ─」
死柄木
「へし折って帰ろう!」
次の瞬間、弔は、オタク君達の前に移動し、蛙吹さんに手を伸ばしていた。
そして…
薙景
「やめろ‼︎」
弔の手が、蛙吹さんの顔に触れた。