第13章 姉の苦闘
私は、私を吊るし上げていた脳無の腕を、切り落とした。
死柄木
「‼︎」
薙景
「成る程、ショック与えず攻撃すりゃ良い訳だ」
そして、そのまま地面に着地。
薙景
「私には、それが出来るよ」
ナイフを軽く放って、キャッチして握り直した後…私は弔を睨んだ。
死柄木
「風の刃……“また”、鋭さが上がったな…」
ナイフと腕力だけで人の腕を切り落とすなんて、普通は出来ない。
私は、ナイフに“切れる風”を纏わせて、脳無の腕の一点のみを確実に切って裂いた。
死柄木
「薙景、」
弔の手が、自身の首を掻き始める。
死柄木
「いい加減、こっちに来いよ」
薙景
「嫌だ。いい加減、諦めてよ」
死柄木
「抵抗しても連れ戻すぞ」
連れ戻すって…私がそっちに居たみたいな言い方、やめて欲しいんだけど。