第12章 妹の奮闘
飯田
「障子君、皆は⁉︎居るか⁉︎確認出来るか⁉︎」
障子君が、〝複製腕〟で皆の気配を探す。
障子
「散り散りになってはいるが、この施設内に居る」
13号
「………‼︎」
皆施設内に居るんだ…すごく遠くに飛ばされたんじゃなくて良かった。
瀬呂
「物理攻撃無効でワープって…‼︎最悪の“個性”だぜ、おい‼︎」
13号
「………」
13号先生が、飯田君に顔を向けた。
13号
「委員長!」
飯田
「は‼︎」
13号
「君に託します。学校まで駆けて、この事を伝えて下さい」
飯田
「!」
13号
「警報鳴らず、そして電話も圏外になってしまいました。警報器は赤外線式…先輩…イレイザー・ヘッドが、下で“個性”を消し回っているにも拘らず無作動なのは…
恐らく、それらを妨害可能な“個性”(もの)が居て…即座に隠したのでしょう。とすると、それを見つけ出すより、君が駆けた方が早い!」
確かに…