第13章 不安
土方「なんでっ!」
『土方さんの顔を見たくない。ねぇ。答えてよ。私とミツバが似ててそれで選んだの?ねぇ!答えてよ!答えてよ!もう、私に感情を出させないでよ…これ以上私を苦しめないでよ…』
ギュッ
土方「俺はお前を一回もミツバと重ねたことはない。俺はお前が好きだ。だからお前と別れる気はねぇ。ましてはお前を隊から抜く気もねぇ。不安にさせて悪かったな。俺もこえーんだよ。こんなに美人で、気品があって、強くて優しくて、少し抜けた可愛いところがある女が俺の彼女だなんて、いつ取られるかわからねーだろ?でもこれで俺の不安は取れた。俺はずっとお前を好きでいつづけることはできねぇ。だけど、死ぬまでなら約束できる。な?これじゃダメか?」
ひ、土方さん…
『ダメじゃないぃ〜』
土方「ハハッ。じゃあその涙引っ込めて早く戻ろうな」
『はいっ。土方さん』
土方「"土方さん"じゃなくて"十四郎"な?」
『十四郎…』
土方「おう。なんだ。ヨツバ。」
私達は笑い合い、手を繋いで屯所へ戻った。
こうして、私の不安は取れたのであった。
未だに恐怖わあるけどね