第11章 忘れた記憶(主人公変更編オリジナル)
土方「おっわ!!!あっぶねぇだろぉぉぉぉ!!!」
『何さらしとんねん。おまんはわっちの男やろ。それで?何ほかのおなごにデレデレしとるんじゃぁ!あ"!?んでよぉ!?一番に思い出してくれたのは退だしよぉ!?一番最後に思い出すんはぬしか!?あ"!?退に鞍替えしましょうかねぇ!?』
土方「お前は何に怒ってんだよ!!」
は?何言ってんの?
『言わなくてもわかるやろ。おまんはそれでもわっちの男だって言い切れる?一番最初に思い出してくれたんは退やよ。ぬしはわっちのことを最後の一人になるまで思い出してくれんかった。"汚い女"って言われたのが一番心に残った傷でありんす。ただ。一番恐れたのは、あなたが私を捨てるということでありんす。土方さんがそんな薄情な人だとは思ってありんせん。でも、今回のことでその不安が高まってる。ぬしは、土方さんは、私の事、どう思ってるの?』
土方「っ…」
沈黙が訪れた。
そして私の目から涙がこぼれた。
『っ!すみません。戻ります』
土方「おい!」
私は走って自室に戻った。
そして私は膝から崩れ落ち、声を殺して泣いていた。
その時、ふわっと嗅ぎなれた匂いに包まれた。背中がとても暖かった。
『ひ、土方さん?』
土方「すまねぇ。お前をこんなに不安にさせてたなんて彼氏失格だな。」
『…』
土方「だがこれは言える。
俺はお前を
愛してる。」
土方さんがそういった時私は土方さんの腕を解き。また私も抱きついた。
『土方さん。私もですよ。』
私は泣きながら答えた。
嬉しかった。あんなに不安だったのが今は幸せに包まれた。
また二人は愛を確かめ合い、仲直りすることができましたとさ。