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瓜ふたつの人が同じ人に恋をした

第9章 私達の過去。


私は5歳くらいの時吉原に売られた。10歳くらいになった私は、吉原から逃げ出した。そして倒れていたところに"吉田松陽"という男に拾われた。

私は昔、吉原の女たちがしゃべっていたのを聞いた。
《新しく来た子供は腹違いの兄貴がいるらしい。瞳の色が違うだけであとは普通に兄弟みたいだ》ということを。

『んっ、ってて。ここは?』
?「よぉ。眼ぇ覚めたか」

これが銀時たちとの出会いだった

?「僕達は君の味方だ。心配しなくていい」
?「…」
『あ、貴方達は?』
銀時「俺ぁ坂田銀時」
桂「僕は桂小太郎」
?「…」
桂「全く。」
銀時「そういやぁオメェどっから来たんだ?先生が抱えてきたんだけど」
『吉原…』
桂「吉原って!」
銀時「女とヤれるってところか?」

バシンっ

桂くんが銀時の頭を殴った。

銀時「ってー!何すんだズラ!」
桂「ズラじゃない!桂だ!この子にとっても失礼だろう!」
銀時「じゃあヤったのか?」

バシンっ

銀時「ってー!高杉!テメェ!」
高杉「さっきかズラに言われたばっかりだろ。俺は高杉晋助だ。」
『私は、吉田ヨツバ。』
?「おやおや。なにか楽しそうな声が聞こえますね」
銀・桂・高「先生!」

髪の長い男の人が来た。

松陽「目が覚めたみたいですね。申し遅れました。私は吉田松陽。この寺子屋で学びを教えています」
『私は吉田ヨツバ。あなたと同じ吉田』

先生は目を見開き驚いた顔をしていた。

松陽「私と同じ名字ですか。すごい偶然ですね」
桂「ところでヨツバ。帰る場所はあるのか?」

私は首を横にフルフルと降る

銀時「じゃあここに住めばいいじゃねーか。なっ。先生」
松陽「それはいい考えですね銀時。ヨツバさん。これからはあなたも家族の一員ですよ」

心から嬉しかった。冷たくあしらわられ、男たちから逃げるのも大変だった。そんな薄汚れた人間を家族と呼んでくれる人間がまだいた。

『ありがとう。松陽先生。桂くん。晋助くん。あと銀時。』

私は精一杯笑った

銀・桂・高「(か、かわいい//)」
銀時「っていうか俺しょっぱなから呼び捨て?」
桂「まあまあいいじゃないか!」
銀時「オメェは君付けで呼ばれてるからいいよなぁ!」
松陽「銀時。嫉妬ですか?」
銀時「ばっ!違ぇよ!」
『この銀髪私のことについてしょっぱなから失礼なこと言ったから絶対君付で呼ばない』
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