第27章 あの人は…【最終章】
土方さんと仲直りをし、一ヶ月立ったところだった。
局長のもとにお客様が来ている。私も呼び出されたので、お客様の元へ行く。
『失礼します。およびでしょうか…』
?「やぁ。久々だね」
『あ、あなたは…水嶋隆史さん』
近藤「知り合いかい?」
知り合いも何も、この人は…
水嶋「ヨツバの婚約者だよ。今日はヨツバを返してもらいに来た」
周りにいた、総悟と土方さんは、私を守る体制に入った。
近藤「水嶋さん。それは無理なお願いだ。お帰り願おう」
水嶋「そうですか」
水嶋は私をギロリと睨んだ。その目はこう訴えていた。
【一緒に来なければ、お前の兄弟。この真選組。真選組の人間をすべて潰す】
と。
だったら自分が犠牲になってでも守ってみせる
ごめんね。十四郎。大好きだよ。
『一緒に行きましょう。局長。お世話になりました。』
私は部屋へ行き、着物に着替えると、そこには銀時が来ていた。
水嶋「では行こうか」
私は黙ってついていく。
土方「ヨツバ!」
私は泣いた顔のまま、振り返り、笑った。
『ごめんね。』
そう言い、私は屯所を出た。