Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第34章 俺達のちょっと大胆な夜
下ごしらえを済ませ、シャワールームに入った俺は、ムダ毛の気になる部分にシェービングクリームを塗り、T字の剃刀を肌に滑らせた。
元々そこまで毛深い方ではないから、そんなに大変な作業でもないし、手先が不器用なわけでもないんだけど、
「あっ!」
手元が狂うことだって、当然あって…
「うわぁ…、これ絶対恥ずかしいやつじゃん…」
俺は一人苦笑いを浮かべながら、自分の下腹部を見下ろした。
そっと触ってみるけど、いつもならモジャっと絡んで来る筈なのに、今はツルんと指が滑る。
でもそれ以上どうすることも出来ず…って言うか、これ以上手を加えちゃいけない気がして…
俺はシェービングクリームをシャワーで洗い流すと、火照った身体にバスタオルだけを巻き付け、バスルームを出た。
あとは潤が帰って来る時間に合わせて料理を仕上げ、ついでに俺の着替えをするだけだ。
って言っても、潤が帰って来るまでに残された時間は、一時間弱…
「急がないと…」
俺は腰にバスタオルを巻き付けたまま、Tシャツだけを身に着けキッチンに立った。
でも…
「ちょっと待てよ…?」
先に着替えとかないと、わざわざアレを用意した意味なきなんないか?
俺はバスタオルとTシャツを脱ぐと、クローゼットの中に隠してあったアレを取り出し、身に付けた。