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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第34章 俺達のちょっと大胆な夜


毎年この時期になると、俺の頭の中はあるイベントのことでいっぱいになる。

何を上げたら、何をして上げたら、潤が喜んでくれるのか、そればっかりを考えてしまう。

だって潤は、物欲が全くない俺と違って、何でも持ってるし、お洒落だし…

正直、誕生日って言われたって、何をどうして良いのか、さっぱり分かんない。

かと言って、こればっかは翔ちゃんや智に相談出来ないし…つか、したくないし…

大好きな人の記念日だから、出来る限り自分の手で祝ってやりたい。

でもなあ…

俺の性格上、潤みたく、派手なパーティとかをプロデュースする能力はないし、翔ちゃんみたいに丁寧な気遣いだって出来ないし…

潤に喜んで貰いたい気持ちは、誰にもまけないくらいにあるのに、俺にはその術が見つけられない。

はあ…、どうしよう…

俺は溜め息混じりに、ローテーブルに重ねてあった雑誌の山から、一番上にあった一冊を手に取った。

潤が愛読しているファッションを中心にした情報誌だ。

頬杖をつきながら、ページをパラパラと捲って行くと、俺には全く無縁とも言える世界が、そこには広がっていて…

余計に頭を悩ませる結果に終わりそうで、すぐに閉じた。

だって、そこに載ってる服とか?、俺には何が良いのかサッパリ分からないし、たまに良いなって思う物があっても、そこは高級ブランド、値段が半端なく高い!
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