Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第32章 僕達のバブリーナイト
「あ、あ、あ、あぁっ…、だめぇ…っ…!」
僕は大絶叫と共に、頭の中で何かがパーンと弾けた。
あ…で…?
あでで…?
「え、え、えっ、おい!」
フワッと後ろに倒れる僕を、慌てた翔くんが咄嗟に抱き留める。
ってゆーかぁ、こんなの久しぶりで…、僕の思考回路は迷子状態。
でも一つだけ分かってるのは、僕が倒れた拍子に、僕の中に翔くんの熱いミルクが注がれた、ってこと。
同時…ってわけにはいかなかったし、なんなら事故(?)みたいな感じだったけど、翔くんが僕に感じてくれたことは事実で…
「バブ…バーブ♡(大好き♡)」
僕は最後(…じゃないけど…)の力を振り絞り、ニコッと微笑んだ。
その後のことは…、自分でもビックリするくらい何も覚えてない(笑)
気付いた時には、超心配顔の翔くんがスマホ片手に、リビングとキッチンを行ったり来たりしてて…
「しょ…くん…? 何してん…の…?」
僕が声をかけると、まるで幽霊でも見たかのように驚いてて…
ってゆーかぁ、こんな可愛い幽霊いるわけないか(笑)
「気、気がついたのか? あ〜も〜、心臓に悪いから…」
「ごめ…ん…。あんまり気持ち良くて、つい…」
ってゆーかぁ、なんで僕が謝んなきゃなの?
「ほんとだよ…。このまま意識戻んなかったら、救急車呼ぼうかと思ってたんだぜ?」
きゅ…、救急車って…、大袈裟過ぎだよ…