Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第26章 僕・俺達のバレンタイン協奏曲
出来上がった型を持ってキッチンに戻ると、和がヒーターの前を陣取ってゲームをしていた。
っていうかさぁ、どんだけゲーム好きなの?
「あ、智も終わったの?」
「うん。和のは? チョコ足りた?」
「足りたよ。智の分も残してあるから」
「ありがと♡」
ってさぁ…、な〜んで溶かしておいてくんないの?
お鍋のお湯だって、すっかりお水になっちゃってるし…
気が利かないんだからぁ、もお…
僕はお鍋をコンロにかけると、お湯を沸かし、チョコを湯煎にかけた。
で、綺麗に溶けたチョコを、二つにパッカーンと割った型の中に流し入れ、
「冷蔵庫さん、よろしくね」
冷蔵庫に仕舞った。
後は冷やし固めて、固まった二つのパーツをくっつけるだけ♪
ふふ、完成が楽しみだ(笑)
「あ、ねぇ、和? ラッピングとかどうする?」
「あ、それ忘れてた…」
やっばりな…
だって和が持って来た荷物の中に、それらしき物は見当たらなかったもん。
「じゃあさ今から買い物に行こうよ」
チョコが固まるまで、僕達暇だし。
「そうしよっか。あ、ついでにランチしようよ。たまには良くない?」
「うん、するする〜♪」
ってことで、僕達は揃ってマンションを出ると、和の車でお出かけ。
帰って来る頃には、チョコもいい感じに固まってるだろうし、そしたらトッピングして〜、ラッピングして〜♪
後は翔くんの帰りを待つだけだ。
あ〜、なんかワクワクしちゃう♡
おわり💙💛