Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第24章 僕達のカレンダー③
なーんて思ったのが全ての間違いだったんだよな…
「いったぁーい…、ふぇっ…、お腹…痛いよぉ…」
一つ歳を重ねた初めての朝は、智の叫びと鳴き声で目覚め…
「もおっ、翔くんのバカバカバカァッ…! ちゃんとお風呂入れてくれるって言ったじゃん…、嘘つきぃー! もう絶対生ではしないんだからぁ!」
「いや、だから、それは…ホント、マジでごめん…」
当然だけど、俺はひたすら謝るしかなく…
その間も、智はトイレとキッチンの間を何往復かしてるしで、なんとも慌ただしい朝を迎えることになった。
それでも目の前にロウソクの立ったケーキが運ばれて来た時には、やっぱり嬉しくて…
「うぉ〜、超美味そうじゃん!」
と、歓喜の声を上げたものの、ロウソクがやけに中心に固まって立ってるのが気になる。
「あの…さ、智くん? これは一体どうしたこと…かな?」
良く見ると、何かがグサッと刺さった痕跡があるようなないような…
「えと、それはその、なんてゆーかぁ…、僕トイレ!」
「あっ、こら、逃げてんじゃねぇぞ」
「逃げてなんかないも〜ん。こうなったのは誰のせいか分かってる?」
うっ…、それを言われると、何の反論も出来ないんだけどな…
智がトイレの住人と化してるのは、大半が俺のせいでもあるんだし…
「分かった。怒らないから出て来い。早くフーしようぜ?」
で、その後は、カレンダーに書かないとな?
赤いハートマークの横に、『智がお腹壊した記念日』ってな(笑)
❤おわり💙