• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第1章 僕達のちょっとした悩み


「あのさ、一つ聞いていい?」

「なになに、お仕置きの内容? だったら後の楽しみに取っといた方が良いんじゃない?」

もぉ…、翔くんたらホントエッチなんだから…

「違うよ…。あのね、さっきね、翔くんのお友達…斗真って人?が言ってたんだけどね、翔くん大学時代、超モテモテだったんだって?」

出来ればあんまり聞きたい話じゃなかったけど…

だって僕の知らない翔くんだから…

「アイツ、余計なこと言いやがって…。まあ、確かに告られたことは何回かあったけど、でも全部断ったし…」

それは僕がいたから?
僕がずっと翔くんの“こびと”だったから?

「付き合ってみよう、とか思わなかったの? その…普通の女の子と…」

どんなに女装が可愛いくたって、所詮僕は本当の女の子にはなれないし…

それに結婚だって出来ないからさ…

「それがさ、不思議とそんな気になれなかったんだよな…。俺には“智”って恋人がいて、でもソイツは“男”なのにさ、変だよな?」

「じゃあさ、翔くんの“こびと”が男の子だ、ってカミングアウトした時、恥ずかしくなかった?」

「全然。俺、智と付き合ってるってこと、一度だって恥ずかしいと思ったことないし…。俺には智しか考えらんないから。そりゃさ、偏見とか色々あるだろうけどさ、智とだったら乗り越えられる、って信じてるから」

そうだよね、僕たちなら…僕と翔くんなら、きっとどんなことだって乗り切れるよね?

「翔くん、大好きだよ?」

「バカ、知ってるよ」

きっとこんな風にさ。



おわり♥
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp