Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第22章 僕達のカレンダー①
「フフフフフ〜ン♬♡」
よっぽど機嫌がいのか、智が鼻歌交りで壁のカレンダーに何かを書き込んで行く。
楽しい予定でもあるんだろうか?
ま、どちらにせよ、智の機嫌が良いにこしたことはない。
駄々っ子智(⟵子供扱い)をあやすのは一苦労だからな(笑)
でも…、やっぱり気になるもんは気になる。
「おい、その日何か特別な用事でもあんのか?」
俺はカレンダーにデカデカと書かれた赤いハートマークを指で差した。
「え、用事って…、やだなぁ、もぉ…翔くんたら…」
智がクスクス笑って、俺の額を指でツンと弾く。
「分かんないから聞いてんだけど…」
つか、痛ぇし…
「あ〜、もしかして翔くん…ふふふ。しばらっくれたって無駄なんだからね?」
だからそうじゃなくて、マジで分かんないんですけど…
それに、それを言うなら“しらばっくれる”だしな?
「だよねだよね、分かるよ、翔くんの気持ち」
ちょっと待て、だから何が…
「ま、いっかぁ…、当日になれば分かるもんね♪」
って、嘘だろ…
勝手に解決してるよ…(;^_^A
ま、いっか…
俺にだってあるように、智にだって同じように予定の一つや二つあって当然だ。
それにその日は俺も…