• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第18章 大人な俺達の危険な夜


「今日、おめぇ誕生日だろ? 夜、おめぇん家行くから」

昼頃店にかかってきた電話。

相手は松岡さんだ。

俺が携帯に出ないことを知っていて…のことなんだろうけど…

そもそも時節柄、稼ぎ時ということもあって、忙しく動き回っていた俺は、すっかり今日が自分の誕生日だってことも忘れてたし…

でも今日かぁ…(;^_^A

正直、家に帰ったら真っ先に風呂入って、ビール飲んで、とっとと寝ちゃいたいんだけど…

何せこの時期は、予約も立て込んでてフル回転状態な上、疲労だってピークに達するわけで…

松岡さんには悪いけど、誕生日なんて祝ってる余裕なんてない。

しかも自分のなんて…

この歳になると誕生日なんてどうでもいいんだけど…、でも仕方ない。

せっかくの松岡さんからの申し出だし、それにやっぱりどんなに忙しくても、どんなに疲れてても、恋人と過ごす時間は大切だし、大切にしたい。

俺は残りの予約を確認すると、店先で店頭販売のバイトをしてくれているサトくんに声をかけた。

「悪いんだけどさ、これ描いてくれる?」

最近は、キャラデコケーキの注文も多いから、絵の得意なサトくんは、非常に頼もしい戦力になる。

それにサトくんも、客を相手にしてるより、こっちの方が楽しそうだしね(笑)
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp