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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第17章 僕達のバースデーソング③


今にも飛び付いて来そうな勢いの智に、俺の方からキスをしてやる。

ご近所さんには、俺達の関係は周知の事実だから、人目なんて、この際気にしない。

ま、外じゃなかったら、もっと濃厚なのをプレゼントしてやるんだけどね?(笑)

「つか…、重っ…」

紙袋に纏めてくれてはあるものの、そこそこの重さの物が2つとなると、それなりに重量感はあるわけで…

「何が入ってんだろうな?」

「さあ…、お家に帰ってから開けてって和は言ってたけど…」

「家に帰ってから? まさか、去年みたく、大人の玩具の詰め合わせじゃないだろうな?」

去年の智の誕生日が脳裏に蘇る。

「分かんないけど…。もしそうだったらぁ…、ふふ♡」

おいおい、不敵な笑み浮かべてんじゃねぇよ…

まあでも、いくら潤達でも、毎年毎年同じような手は使って来ないだろ…



と、思ったのも束の間…

デカい箱の蓋を開けた瞬間、俺達は顔を見合わせた。

「あっちゃー、なんだこりゃ(笑)」

「嘘っ…」

アイツら…、一体俺達に何をさせたいんだ?

「ね、ね、早速使ってみない?」

「い、今から? つか、どっちがどっちよ…」

「そんなの決まってるでしょ? 僕のお誕生日なんだから、僕が女王様ね?」

嘘だろ…、マジですか…

「ほら、さっさとお脱ぎ!」

あーあ…、その気になっちゃってるよ…

でもな…、仕方ないか…、誕生日だしな?

「は、はいっ、女王様!」



はあ…、なんだかドタバタな誕生日だったけど…、なんなら最後の最後までドタバタだけど…、こうして誕生日を祝ってやれるだけで幸せだと思うことにしないとな?(笑)

何より、智が幸せそうに笑ってくれるなら…ね?


「Happy Birthday、智💙」


❤おわり💙
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