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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第15章 僕達のバースデーソング①


「腰痛〜い、お尻痛〜い」

半泣き状態で起きた僕は、隣で大イビキをかく翔くんを起こさないように、そ〜っとベッドを抜け出すと、少し丈の長いTシャツだけを身に着け、その上からクマさんのエプロンをかけた。

(あ、昨日してたのとは別だからね?)

“せんぎょーしゅふ“になったことだし、このままじゃお小遣いもないし、再来月の翔くんお誕生日も何もしてあげられなくてなりそうだから、節約しなきゃね。

だからゴメンね?

「なんで今朝はトースト1枚なの?」

ホントは2枚にして上げたいけど、今そんな余裕ないの。

分かって?

「つか、コーヒー薄っ!」

だからゴメンてば…

ちょっとくらい薄くたって、コーヒーには変わりないでしょ?

「しかも目玉1個だし…」

だーからっ!

「つべこべ言うなら食べなくていいから…」

「分かった。行ってくる」

えっ…、もしかして怒っちゃった?

どうしよう…、(僕の)お誕生日目前なのに喧嘩なんて…

でも仕方ないじゃん?

翔くんみたく、沢山じゃないけど、僕のバイト代だって、十分な収入源だったんだからさ…

(殆ど僕のお小遣いだったけど…)

だから、次のバイトが見つかるまでは我慢して欲しいのに…

はあ〜あ…

もう一眠りしよ…
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