Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第13章 俺達の新婚生活
「そっか…。じゃあ俺は松岡さんに感謝しないとな?」
「なんで…?」
手に掬った湯で顔を洗い、髪を掻き上げた俺を、和が不思議そうに見詰める。
「だってそうだろ? 松岡さんがいなかったら、和とこうして一緒に暮らせなかったんだぜ? そりゃ感謝するべきだろ?」
理由はどうあれ、俺達が今こうして一緒にいられるのは、松岡さんの存在があっから。
松岡さんがもしパパさんの恋人じゃなかったら…
俺達が一緒に暮らすなんてこと、もしかしたら一生叶わなかったかもしれない。
そう考えたら、やっぱり松岡さんには感謝しねぇと…
「和、ありがとな…。おかげで最高の誕生日になったよ」
「ふふ、だって約束したでしょ? 子供の頃…、いつかお嫁さんになって上げる、って…。忘れちゃった?」
忘れるもんか…
俺がどれだけ“その日”が来るのを楽しみにしていたか…
「忘れるわけねぇだろ? ってことで、もう1ラウンド行っちゃう?」
「えっ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと…?」
突然慌てた様子で風呂から上がろうとする和を抱え込み、膝の上に乗せた。
「だってお前言ったろ? たーくさん“ぷぜれんと”上げる、って…」
あの日交わした小さな約束…忘れたとは言わせねぇから…
ちゃーんと守って貰うからな♪
その代わり、
「一生大切にする…」
俺も約束守るから…
愛してるよ、和…
この先もずっとな♡
おわり💜💛