Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第13章 俺達の新婚生活
和の息が整うのを待って二人で風呂に浸かる。
大きめのバスタブは、和と一緒に入るために選んだ物。
向き合って、伸ばした足を絡めて、見つめ合ってはキスをする…
なんて幸せな構図なんだろう…
「…にしても、良くあのパパさんが許可証したよな、俺と暮らすこと」
あんだけ「和は渡さん!」って豪語してた人が、なんでまた急に…
「俺さ、見ちゃったんだよね…、パパと松岡さんが、その…ナニしてるとこをさ…」
「ナニ、って…まさかセックス…?」
なんてこと、あのパパさんに限って…
「…うん、そのまさか…」
嘘だろ、マジかよ…
「でさ、俺もパパもなんか気まずい、って言うかさ…。別にさ、パパが誰と付き合おうと、反対するつもりはないんだけどさ、流石に現場を目撃しちゃうとさ…」
「ま、まあ…、そうだよ…な…」
つか、相手が松岡さんてことは、当然パパさんが下ってことだろ?
うひょー、そりゃ和じゃなくても衝撃受けるわ…
「でね、俺言ったの。やっぱそういう場面はさ、お互い見せたくないなって…。そしたらパパも納得してくれたみたいで…、潤ならいいよって…」
ピチャンと、音を鳴らして和が湯面に波紋を描くように手で掻く。
徐々に広がる波紋は、和複雑な心境を表して居るように、俺には見えた。