• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第11章 大人な俺達の複雑な心境


最大限に拡大した画像を、下へ下へとずらして行き、和の丁度顎の下辺りで止める。

やっぱりだ…、この赤い痣…キスマークじゃないかっ!

それも一つや二つじゃな。

場所だって首筋だけじゃ飽き足らず、鎖骨の辺りにまで…

潤の奴…!

俺の息子になんてことをっ!

「許さ~~~~~っん!」

俺は松岡さんを押し退け、ベッドの上に胡坐をかくと、和とのLINEを閉じ、替わりに潤とのLINEを開いた。

勢い余ってベッドの下へ転げ落ちた松岡さんが、まるで蛙が潰れたような声を上げたけど、構うもんか。

スマホ上に表示させたキーパッドを、ケン〇ロウもビックリな突指で叩き、文章を打ち込んだ。

「よし、これで完璧だ」

満足げに笑って送信ボタンをタップする。

さあて、潤の奴どんな反応するかな?

想像しただけで笑えてくる。

「おいおい、朝っぱらから随分楽しそうだな」

心の声が盛大に漏れていたのか、ベッドの下でムクッと起きた松岡さんが苦い笑いを向ける。

「そう? あ、ねぇ、俺お腹空いたなぁ。俺、松岡さんが作ってくれる朝ご飯食べたいなぁ」

「おう、任せとけ。なんなら毎朝でも作ってやってもいいけど?」

それって…、もしかして…?

嬉しいよ…、超嬉しい。

でもね、

「随分先になりそうだけど、待っててくれる?」

だって俺、まだまだ和を”嫁”に出すつもりはないから(笑)

いつか俺が、本当の意味で潤を”息子”として認めることが出来るまでは、ね。


おわり
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp