Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
「くくっ、冗談だよ。でもホントそうだよな…、智の言う通りかもしれないね? いつまでも、って訳にはいかないよね?」
和がちょっぴり寂しそうに笑うから、僕は堪らずに和をギュッとした。
「こんなとこ、二人が見たらなんて言うだろうな?」
「ふふ、じゃあチューでもしてみる?」
はは、こんなこと冗談でも言えちゃうなんて、僕相当酔っ払ってるみたいだ(笑)
「うーん、これ以上潤にショック与えるのも可哀想だから、やめとくかな」
そりゃそうだ(笑)
ただでさえ化石化してんのに、もし僕と和がチューなんかしてるの見たら…粉々になっちゃう(笑)
「ふぁ〜あ…、眠たくなっちゃったな…」
僕の腕の中で、和が一つ欠伸をした。
「そうだね、僕もちょっと…眠い…」
翔くん…程じゃないけど、和の体温が心地好くて、僕は和を抱っこしたまま、畳の上にゴロンと寝転がった。
はあ…、なんだか疲れたよ…
チュンチュン、チュンチュン…
小鳥の冴えずり(今度は本物)が聞こえて、僕は瞼を持ち上げて、窓の外に目を向けた。
そこにはありえないくらい、真っ青な空が広がっていて…
「ねぇ、皆起きて! 超いい天気だよ♪」
僕は皆を起こして回ると、日課のラジオ体操をしてから、食堂へと下りた。
the日本の朝ご飯な朝食を食べ、皆で庭に出てみる。
「うーん、気持ちいいねー♪」
都会とは違う、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込む。
「ねぇ、毎年じゃなくてもいいから、こうやって皆で旅行とか出来たらいいね?」
「それいいかもな? そん時はさ、パパさんと松岡さんも誘おうぜ? 人数分は多い程楽しいからな」
なんて、言ってるけど翔くん、松岡さんがいたら運転しなくてもいいからでしょ?
お見通しなんだから(笑)
「さあ、今日は何して遊ぶ? またお化けごっこする?」
『しない!』
な〜んだ残念(笑)
でも、僕らの楽しい時間はまだ終わらない。
だって、これからもずーっとずーっと続いて行くんだから♪
おわり♥