Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第7章 僕達の甘~い夜
「そろそろ上がるか…」
僕の身体が茹で蛸みたく赤くなって来たのに気付いた翔くんが、僕のほっぺにチュッとキスをする。
「うん、僕もう限界…」
若干ポーッとしてきた頭を一振して、僕は翔くんの上から立ち上がった。
その時、
「あーーーーっ!」
翔くんがいきなり大きな声を出すから、僕は危うくお風呂場ですってんころりんしそうになって、慌てて手を伸ばした翔くんに受け止められた。
「な、なに…? ビックリすんじゃんかぁ!」
頭でも打ったら事件だよ、事件!
「悪ぃ悪ぃ…。いやさ、写メ撮っとけば良かったと、思ってさ、智のアリス…」
なんだ、そんなこと…?
それなら僕だってケーキの写メ撮るの忘れて、ちょっとショックなんですけど?
「あーあ、待ち受けにしたかったのにな…」
えっ、それちょっとヤバくない?
「そしたらさ、いつでも智の顔見てられんじゃん?」
そっか…
そうだよね…
「じゃあさ、こうしない? 今年の僕の誕生日は、翔くんが赤ずきんちゃんの格好してさ、お互いに撮りあいっこするの。どう?」
きっと可愛いと思うんだ♪
「や、やだ! 絶対やだ!」
そんなこと言ってるけどさ、翔くんのことだからきっと…うふふ。
そしたらさ、またあま〜いあま〜い夜、過ごせるじゃん?
「ふふ、楽しみだね、翔くん♡」
「俺は嫌だァーーッ!」
翔くんの絶叫と共に、時計の針が12時をさす。
「ああ…、俺の誕生日がぁ…」
ガックリと項垂れる翔くん。
でもさ、また楽しみが出来たんだもん、めでたしめでたしだよ♪
「翔くん、だぁい好き♡」
一分過ぎちゃったけど、僕からの追加のプレゼントたよ。
チュッ♡
おわり♥