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オレンジ

第5章 守るべきものは……?


丸山side

どうしても…

どうしてもあんの顔が見たくて…


避けられてるんは

分かってたけど…


あんの家に押し掛けた…



扉が開いた瞬間の

驚きと戸惑いが混じった顔に


喜んではくれない


そう分かってたけど

少し胸が痛くなる…………



それでもあきらめたくなくて

扉に置かれたあんの手に

自分の手を重ねると…


あんはビクリと体を震わせ

俺を見つめる…



でも次の瞬間…


あんの後ろから


「そいつに触るな………!」



そう叫ぶすばるくんの声が聞こえて…



「何で…………?

何で…………すばるくんがおんの………?」




そう…

目の前にいるあんに問いかけると…



「俺がチャンスくれって言うたんや…

俺のことも見てくれって

俺が無理矢理

ここに押し掛けてるだけや…」



そう言ってすばるくんは

あんの手を引き寄せ



あんの体を自分の近くに

引き寄せた…………
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