第13章 Op.13 新居【R-18】
ルイはレオナの両足を高く抱え上げると
そのまま深く強く己を突きいれてきた。
「ああぁっ……」
その姿勢のまま律動が早まっていく。
ルイが切なげに眉根を寄せた。
「……ん…」
「あ……ぁ…も……だ、め…」
「…イッて、レオナ…」
「…ぁ…っ……あ…ああっ…」
快楽のしびれが一気に高まった瞬間
ルイは己の欲をレオナの中に吐きだしていった。
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「……さん、レオナさん!」
ケイの声にレオナははっとなって息を飲む。
「もう…話聞いてました?」
事務所の会議室。
アルバムのリリースにあたっての会議が始まっていた。
「ごめん、聞いてる」
レオナは慌てて資料に目を落とす。
「今年中にアルバムを3枚リリースし、ウィスタリアだけでなく海外に向けてもセールスしていきます。そして年明け、ワールドツアーを3カ月にわたって敢行する予定です」
企画部、営業部、役員数名が集まる中、淡々と話が進んでいく。
「ワールドツアーが成功すれば、文字通り彼女は『世界の歌姫』としての名を手に入れることになるでしょう」
社長の秘書をしている眼鏡の男がそう告げた時だった。
ガチャッ
会議室の扉が開き
皆が一斉にそちらに注目した。
「遅くなってすまない」
入ってきたのはクロードだった。
「クロード…」
クロードはそのままレオナの隣へ座り、資料に目を落とす。
「ワールドツアーの敢行は年明けでは早すぎる。半年ずらすべきだ」
クロードは資料に目を落としたままそう言った。
「…しかしこれは社長直々の提案であり、ほぼ決定している事項です」
「実力があるといえど、こいつにはまだ公式に認められる『箔』がない」
「それはアルバムセールスの記録によってつければいい、というのが社長のご意向です」
社長秘書はひるまず淡々と告げた。
「…ケイ、お前どう思う」
「えっ…俺ですか?」
まさか自分に話が振られるとは思わず、ケイは慌てふためいた。
「お、俺は……」
「マネージャーの意見は関係ないでしょう」
社長秘書の反論もクロードは無視する。
「俺は……クロードさんの意見に賛成です」