第22章 Op.22 永久なる夜【R-18】
内腿に溢れて流れ出た白濁が
一筋の川のように光る。
肩で息をするレオナを
ルイはそっと抱きしめた。
「……ごめん、苦しくなかった…?」
「…大丈夫、だよ……」
汗だくになった顔でレオナは笑って見せる。
「ねぇ、レオナ」
汗で張り付いたレオナの髪をそっとかきあげて
ルイは顔を覗き込む。
「なに?」
「レオナ……これから先も」
アイスブルーの瞳が揺れながら言葉を紡いでいく。
「…俺の……隣にいてくれない?」
「えっ……」
レオナの目が丸く見開かれる。
「歌とか…そういうのはどっちでもいい…やりたいようにすればいいから…その……」
言い淀みながらルイは続けていく。
「これから先も…ずっと……君を守っていきたい」
「……ル、イ…」
視界が滲んで、ルイの顔が見えなくなる。
ルイがそっとレオナの涙を拭う。
それでも、次から次へと涙があふれ出てしまう。
「ルイ……」
「…ん?」
「私…一般人だよ?」
「…知ってる」
「もう…歌えないかもよ?」
「…それでいい」
「ルイの…役に立てないかもよ?」
「…いてくれるだけでいい」
「……それと、あと、そのうちおばあちゃんになっちゃう」
「…その頃、俺もおじいちゃんになると思う」
その言葉には二人で顔を見合わせて笑ってしまった。
「…確かにそうだね」
「そう……だから、おじいちゃんおばあちゃんになるまで…いてもらっていいかな」
「………」
レオナは長い沈黙の間
まっすぐルイを見つめた。
そしてやっと口を開く。
「本当に…私がルイの隣で…いいの?」
「レオナ……」
ルイはそっとレオナの顔を両手で包み込む。
「君が、いいんだ。君じゃなきゃダメだ」
そう言って、そっと額を重ねた。
「ルイ」
「……ん?」
「私も…ルイじゃなきゃダメみたい」
「……よかった」
二人は笑いあって
どちらともなく唇を重ね合わせた。