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【名探偵コナン】【まじっく快斗】本物の魔法使い。

第3章 キミに会いに。


まるであの子が月にそうするみたいに、
手のひらのルビーを部屋の明かりに透かしてみせる。
ルビーを通してうつる影はオレの右目を紅くした。
さっきまで、もっと臨戦体制って感じだったけど
今は驚きのほうが勝ったのか、それとも・・やっぱりキッド専門てことなのかな?
「かい・・・とう・・?お前が?」
「嘘だと思うなら君が追いかけてる方の怪盗に聞いてみなよ。
すごい本音であーあいつかーとか言うと思う。マジ。」
「・・工藤新一の情報を持ってる理由には決め手にかけるぜ?
キッドの仲間じゃないみてーな言い分だろうが。」
「仲間じゃないからそれも正解。
オレとしては大人げないオレのお遊びに付き合ってくれる友達って感覚なんだけど、
心底否定されるんだろうなー、嫌そうな顔してさ。」
この前の『ゲーム』の時のあの子を思い出す。
ギャラリーがいないせいでイマイチ気分が乗らないって拗ねてたっけ。
「じゃあ、工藤新一の情報はどこで仕入れてきた?
まさか・・」
「こっちになら割と顔もきくし、調べようと思えばある程度はね。
規模が大きいと・・ちょっと無理かな?
あ。『工藤新一』くんの消息不明の日にちと『江戸川コナン』くんが目撃された日にち、ちょっとずらしといたから。自力で調べたぶんだけだけど。
あと、『工藤新一がイギリスに行ったかも。』って噂も消しといた。
あれだよね。後々、自分が告白した日がばっちり噂になってるのはきっついかなって。
オレなら泣くわ。」
「なっ!?」
・・・そこまで真っ赤にならんでも。
「なんだよ!噂って!?こっ・・こくはく・・・とか!!なんの噂流してんだ!?」
『告白』ってなんで小声で言ったのか、そのあたりを追求してもいいかな?
今度しよう。
「噂流したってのはオレじゃないってば。調べたけど。
どんな感じだったってのは主に園子ちゃんが教えてくれた。
ついでに蘭ちゃんにのろけられてさぁ。あ、聞く?」
無言で真っ赤になったあたりで蘭ちゃんが帰ってきちゃって。
おおおかえり!蘭ねーちゃん!!
ボク、お腹すいたー!!とか。
どもってるし、うわずってるし、なんか急に甘えたになってるし。
動揺が隠せないがお年頃だよねー、人のこと偉そうに言えないけど。

大人げないから。
オレってば。ね?
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