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【名探偵コナン】【まじっく快斗】本物の魔法使い。

第3章 キミに会いに。


「はぁ!?見学ぅ!?」
「ええ。差し支えがなければ是非。」
まぁ、その反応はだいたい予想できたけど。
さっきのメールはかの有名な探偵左文字さんからの的確なアドバイス。
今度出演が決まった推理ドラマは探偵左文字のスピンオフ作品、といったところか。

若き日の左文字少年には決着のついていないライバルがいた。
彼はその女怪盗と互角の勝負にまで追い込んだが結局捕まえることはできなかった。
その若き左文字少年の高校時代の日々が今回のドラマ、ということ。
高校生の左文字少年と研修生の女性教師との甘酸っぱい恋のメモリーというやつで。
・・・その研修生の女性教師が実は好敵手だったりするのだけれど
その恋はどうなったのか、オレも知らない。

なぜなら、ドラマ化は決まったがあらすじだけ伝えて脚本家が逃げた。

撮影場所もキャストも宣伝もすでにばっちりだけど第一話の脚本すらないので
どうやって2人は出会ったのか・・・オレも知りたい。
「えー!探偵左文字のスピンオフ作品!?嘘っ!!見たーい!!」
と、いうのは割と前に帰ってきた毛利蘭ちゃんで。
自己紹介と一緒に渡した手土産をつつきながらさっきから割と横にいる。
なんとも言えないが手土産は美味しいので話は聞く、といった感じのコナン君とはずいぶん態度が違う。
可愛い彼女が見知らぬ男の話に夢中になれば手土産くらいじゃご機嫌にはならないよね。
ちなみに。
ちょっと考えてイチゴ味のシフォンケーキにしてみました!
期間限定だったから!!

「前々から左文字さんにアドバイス・・あ、左文字さんてそのまま呼んでるんだけど
割と話も合うし相談にも乗ってくれる人でね、
それで探偵役を演じるなら実際の探偵とはどんな人がどんなことをしているのか、
自分で見聞きするのが一番だってアドバイスをくれまして。
だったら名探偵と名高い毛利先生のところなら、と思ってこうやって頼みに来たわけな・・」
「断る!!!」
うん。言うと思った。
「お父さんてば!わざわざ演技の勉強のために見学させてほしいってだけじゃない!
それだけ真剣に役づくりのことを考えてこそでしょ!!少しは見習ったら!?」
ねぇ!とおもいきりふった先はコナン君で。
・・左文字シリーズのファンなのは調べ済み。
でも困ると思うよ。たとえキミのお願いでも。
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