• テキストサイズ

【ハイキュー】 secret crush

第13章 ズルイ自分を変えたい。


「……っ‼」


こんどは動揺させてしまったらしい。



確かに、私から烏養さんに触れた事は無い。

否、烏養さんからも無いんだけど…。



たぶん、烏養さんは待ってくれている。

完全に吹っ切っていない曖昧な私の気持ちを、

ぬるま湯につかる様に烏養さんに甘えている私を、

待ってくれている。


でも、このままはダメ。

このままにしちゃダメなんだ。

『ゆっくりでいい』

そう言って待ってくれているのは烏養さんだから、
歩み寄るのは私からじゃないと…。



嶋田さんの話を聞いたからかな?

それとも、

烏養さんの今までの行動や態度から、
こう思うようになったのかな?


ちゃんとしようって、

この人を見ようって、

そう、思った。



だから、少し距離を縮めたくて、

その大きな手に触れてみた。


少しだけ、チクリと胸が痛むけど、

きっと大丈夫。消えるはず。


この人なら好きになれるハズ。


/ 77ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp