第10章 軽い衝撃
自宅に帰って、
お昼を食べて、
シャワーを浴びて、
鏡の前で服を合わせる私。
浮き足立っていると言われても否定はしない。
『何しに行くんだよ‼』って突っ込まれても気にしない。
さっきの彼女達に触発されたのかな?
だって、
やっぱり、
ちょっとでも可愛くありたい。
そう、思ってもらいたい。
彼女にしてもらいたいとか、烏滸がましい事は言わないけれど…。
スカート?
ワンピース?
一昨日の合コンじゃあるまいし、ちょっとあからさますぎるかな?
冴子みたいに胸元開いたやつとか…
あっ。持って無い。
ってか、悲しいかな…
冴子みたいに強調できる胸が、
私には…ない…。
落ち込む自分の目に、ふと飛び込んできた時計。
えっ?
「あっ、やっばい‼」
そんな事をしていたら、こんな時間。
もう、出る時間。
私、服選ぶのにどんだけかかってるの?
結局のところ、デニムのショートパンツに白いノースリーブのブラウスを着て家を出た。