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第12章 旧双黒 「嫉妬」


「最初訊いた時はマジで此奴を殺そうと思ったが。」

「私がある提案をしてねぇ。」

『ある提案…?』

「嗚呼…お前に決めてもらう事にしたんだよ。」

「私と中也、何方と付き合うか。」



『へ、い、意味判らないです!』

「此奴はお前から手を引かねェ。手を引かせるにはお前は俺の物だって見せつけるんだよ。ま、お前は俺しか選ばねぇけどなァ。」

「そんなの判んないよ。この子この前のキスで私に気が向いてるはずさ。」

『そ、そんなの嫌…』

と云い私はすぐさまドアの方へと行く


「だーめ。答出すまで帰さない。」

と太宰さんは云うと私の腕を掴んでくる

「手前、此奴に気安く触ってんじゃねぇよ!」

「別にいいでしょ。ほら、さっさと決めなよ。」


「俺はお前としか付き合うきもねェ。意味判るよな?」

「私は君が中也と付き合ってようがそれを奪い取ってでも君と付き合いたい。」


如何したらいいの?

判んないよ…何て返事すればいいの?


『ちょっと、待って。』

「「何?」」

『そんなに急に云われても頭の中ぐちゃぐちゃで整理が追いつかない…』


「へぇ〜じゃあさ、心で決められないなら。」

「躯に訊くしかねぇな?」

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