第12章 旧双黒 「嫉妬」
「唯?」
『あ、中也さん…』
「如何した?具合でも悪ぃか?」
『…大丈夫です。』
「そうか。この報告書終わったら一緒に帰るか。」
『うん…』
あれから3日経った…
太宰さんとは目も合わせないし、話してもない
今は中也さんの執務室で報告書を纏めてる…けど…
気まづい…中也さんに凄く悪い事をしたから…
ガチャ
「中也。入るよ。」
「手前…遅ぇよ。」
え…なんで太宰さんが…
「いやあ…先刻の仕事が長引いてね。あ、やぁ唯ちゃん。」
『っ…中也さん。今日先に帰るね。』
と云い席を立つ
ここに居たら自分が壊れる
そう思ったから
「待ちなよ。」
『な、何ですか。』
「君にも話があってねぇ。」
『わ、私は話す事なんか…』
「俺達があんだよ。」
と中也さんは云うと私達の方へ近づく
『何ですか…中也さんも太宰さんも。』
「この間の事此奴から訊いたんだよ。」
『この間って?』
「私と君がキスをした時の事。」
『っ…!?』
理解ができなかった
何で太宰さんが態態それを中也さんに伝えたのか
中也さんはそれを訊いて怒らないのか