第10章 武装探偵社 「Xmas Party.」
ナ「鏡花ちゃんは好きな方はいらっしゃるのですか?」
泉「好きかは判んないけど…彼はたいせつ」
鏡花ちゃんは云うと敦くんの方を見つめる
ナ「敦さんですか…?」
泉「うん…」
ナ「…大切。私は兄様が大切ですわ。」
『谷崎さんですか…』
ナ「はい。兄様は唯一の兄妹ですから。」
矢っ張りかぁ…と私が納得をしていると
泉「貴女は?」
『私…?』
泉「うん。」
『んー私も好きな人はいないけど、武装探偵社にいる方々皆が大切です。』
ナ「…あら。素敵ですわ。」
『そ、そうですかね?』
ナ「ええ…」
泉「私も出逢えた人が皆大切。」
『うん…』
家族がいなくなった私にとって
この武装探偵社の皆さんは家族も同然
________
江「唯〜ちょっと、来て〜」
『は、はい。ちょっと、失礼しますね。』
と私は軽くお辞儀をすると乱歩さんの方へ行く
『な、何ですか?』
江「これ、作って。」
と差し出されたのは混ぜると色の変わるお菓子だ
福「乱歩が迷惑を掛けて済まん。」
『社長。大丈夫ですよ。』
福「そうか。」