第7章 江戸川 乱歩 「両片想い」
「ねぇ〜唯〜?」
『何ですか。乱歩さん。』
「眠たい!」
『…はいはい。』
自由すぎるんだよね乱歩さん…
とか思いながら仕事を中断しソファへと向う
『はい、どうぞ。』
私がソファに座ると
「有難う。」
とニコッと笑いながら云い私の膝へ頭を預ける
髪の毛擽ったいな…
「太宰さん、太宰さん。」
「如何したんだい。敦くん。」
「あの御二方は付き合っているんですか?」
「おやおや、敦くんからそんな質問をされるとはね。」
「だって、あの御二方凄く仲良くないですか?」
「まぁね。けど、あの二人は付き合ってないよ。」
「え?」
「唯、両片想いなのだよ。」
「じゃあ、両片想いに気付いてないんですか?」
「違うよ。あの二人は頭がきれる。だから、両片想いにも気付いている。」
「それなら、付き合ってもいいんじゃ…?」
「さぁね。そこまでは私達が兎や角云う必要性は無いよ。」