第4章 旧双黒 「三角」
ガチャ
『あ〜もう有り得ない。』
「何が?」
『何がってこの状況。』
幹部命令って云われたら逆らえるわけないじゃん
『ケーキ……』
「早く終わらせれば早く帰れるよ。」
『……はいはい。で、報告書は?』
「嗚呼、あれね嘘だよ。」
『は?』
「あれはねぇ唯を呼び出す為の嘘。」
『巫山戯んなっ!』
「まあまあ怒らないでよ。」
有り得ない
態々嘘ついてまで呼び出す!?
『あぁもう!私帰るからね!』
「待って。」
『何?』
「今日、私が訊いたこと覚えてる?」
『……何の事?』
「中也の事どう思ってる〜ってやつ。」
そういえばそんなのも訊かれてたっけ
「唯はどういう意味か判ってる?」
『どういう意味って……』
ドンッ
『……太宰何のつもり?』
私は太宰の手で壁に押し付けられてる
「何って此処までしても判んない?」
『云いたい事有るなら早く云って。』
「はぁ……鈍いね君は。」
『は?等々頭可笑しくなったんじゃない?』
「……好きだよ。」
『……な、何云って……!』
す、す、好き?
太宰が私のことを?
「君が好きだ。」
『っ……冗談はやめて。』
「冗談なんかじゃない。」