第2章 中原 中也 「お風呂」
『おい、さっさと脱げよ。』
「中也脱ぐの早すぎ……」
『服脱ぐのにそんな時間いらねえだろ。』
「うぅ……脱ぐからあっち見てて。」
『はいはい。分かりましたよ。』
今更隠す必要あるか?
手前の躰なんか何回見たと思ってんだよ。
「……出来たよ。」
『手前…なんで手折るなんか巻いてんだよ。』
「うるさい!別にいいでしょ……」
『はぁ……ほら、早く湯に浸かれよ。』
「っ……中也、先浸かって。」
『しゃーねーな。』
チャプン
『なぁ、何時まで俺に背向けてんだよ。』
「……/////恥ずかしい。」
『今更だっつってんだろ。』
「今更とかじゃなくて…」
『何?』
「その…中也の裸見るのもまだ恥ずかしいし、自分の裸見られるのも……」
『あっそ。俺は別に恥ずかしくねーぜ。』
「中也には乙女心っていうのが分かんないの!?」
乙女……心……?
『手前に乙女心なんかあんのか?』
「……中也最低。」