第9章 5日目の好色
「ああああっ!ジェイドさんっ!ジェイドっさん……!!」
宙に浮いた脚を腕に絡ませて、もっと繋がれるように、もっと貪れるように、身体を密着させる。
鎖骨の痕を更に深く紅い華にした。
「はぁぁぁぁっ!んっく……!!」
「我慢しないで、逝ってください、私も……。」
最奥をコリコリと擦り付け、このまま溶け合いたいと思ったところで、ルルさんはぎゅっといつもより強く私を締め上げた。
一瞬遅れて私も欲望を吐き出した。
「はあっ!はぁっ……」
ひくひくと痙攣する彼女を介抱し、温かいお湯とタオルで優しく拭いた。
「あっ……お夕食、どう、なさるんですか?」
「いいですよ、行きましょうか?」
「……立てません…。」
楽しみにしてたのに…と小さく呟いたのが聞こえた。
「ワンピースも、汚してしまいました、よね…」
とても恥ずかしそうに彼女は自分の着ているものを触る。
「あまりにもお似合いだったので、すみません。」
「自分でお洗濯しても、落ちますかね?」
「使用人に頼まないのですか?」
「は、恥ずかしいです!!」
「私たちのシーツを毎日やってますので、大丈夫ですよ。」
「ぁぁぁ。わたしもう明日から誰にもあいたくありません…」
泣きそうにそう呟いた彼女は、翌朝、もじもじしながら服のお洗濯をお願いしていた。