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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第7章 4日目の嫉心


「やぁぁっ…!あっ!
また、また、きちゃ……う!んっ!」
「何度でも、おかしくさせますよ。」
「やっ!こわ、こわいぃっ!!」
首に手を回され、
「こ、怖いので、その、あっ!は、離さないで…?あっ!んっ、あああっ!」
「勿論ですよ。」
「んっ!んうっ!くる、くるよぉっ……!」
中が脈打つのを感じて、彼女の肩をしっかり抱く。首に回される腕が熱く、ひくひくと震えていくのはなんとも言えない快感に繋がっていった。
「んはぁあああっ!!んん!くっ、ふ……!」
達した瞬間に口を塞ぐと、くぐもった喘ぎ声が、私の脳内を駆けずり回った。
唇を繋ぐ銀糸がふつと途切れ、ますます麻痺していく頭の奥で、隠しきれなくなってきた高揚をどうにかせんと、また激しく奥を貫いていった。
ルルさんが何回目の絶頂を迎えたかもわからない頃、指まで痺れた己の身体の気だるさを漸く感じ取れた。
意識がもうあるかわからない彼女の耳に、そっと、
「愛してますよ」
と吹き込んだ。

水差しの水を一杯飲もうと応接室へと入る。
ソファには可愛らしい本が1冊。
「ああ、昔いただいた本ですね。懐かしい。」
いわゆる悲恋物の小説だった。
1枚1枚とめくり、内容を思い出そうとする。
この本を貰った時は、まだ何も理解出来なかった。
先生の時とも、また違うようなものだ。
もし、彼女を今離されたら、私もどのような手段に出るだろうか。
今日の朝とはまた違う黒い感情が渦巻く。
「そんなことになる前に、私から離れないよう鎖で繋ぎますかねぇ。」
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