第57章 【番外編】好敵手
「っ…!ひっく…」
「良い子ですねぇ。ご褒美をあげましょう。」
ソファに優しく押し倒されると、急にお腹の下に圧迫感を感じる。
ずるっと欲しかった形が入ってくる。
「はぁっ!あっ…」
身体が震えて息が勝手に漏れる。
奥にコツコツと先端が当たるだけでなんとも言えない変な感じがして、お腹の下がじゅくじゅくとまた熱くなってくる。
「ひぁあっ…おねが、もっと…して…っ!」
動かずにある熱いモノにもどかしさすら思う。
なんでこんなこといっちゃうんだろうと恥ずかしくて仕方ないのに、それ以上に身体がもぞもぞとする。
「そんなこと言われてしまったら、抑えきれませんよ…?」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら中でソレが動く。
熱いのが奥を擦る度に激しい電流が全身を流れるようで、手足の先まで力が入っていく。
「ひぁっ…!はあっ!あっ、あっ、ああっ!!」
「気持ちいいですか?」
「はあっ…!はいっ、ぃいっ!きもち、あっ、いいっ…!!」
爪先がまたぴんと張ると、頭が真っ白になる。
もう、どうにでもして欲しくなる。
「もっとっ…もっと…ついてぇ…っ」
「仰せのままに…。」
「やぁあっ!!あっ、…あん…っ!」
ぐりぐりとまた擦りあげられると、私はあっという間に熱に溺れて、意識を手放した。
「お世話になりました。」
そう言って彼はジェイドさんのお部屋まで挨拶に来た。
「向こうでも頑張って下さい。期待していますよ。」
ジェイドさんがにっこりと笑って、珍しく変な嫌みも言わずにお見送りした。
「これは餞別です。困った時があったら、開けてみてください。」
「…本、ですか?」
「ええ。しばらくは兵舎に入ると思いますが、戦場できっと役に立つ素晴らしい物です。」
ジェイドさんは少し厚い本を手渡すとそう言った。
彼を見送った後、
「珍しいですね、ジェイドさんが意地悪なことしないの。」
と笑いながら聞いてみた。
「まあ、いいライバルでしたから。」
私は大分経ってから、あの本の中味が、私が自ら足を広げている時の写真集だと聞いた。