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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第56章 【番外編】変態の彼女2


終わってからアイツは笑顔で聞いてきた。
「ルルさん、可愛いでしょう?魅力的でしょう?
私はどうしても陛下にそれをお見せしたかったんです。
前回は私の細やかな悪戯であまりお楽しみ頂けなかったと思ったので。」
「や、わかったけど……なんで、3人で…?」
「やはり、私と繋がっている時が一番気持ち良さそうにしているので…。」
ああ、コイツなりに前回のことは不安だったんだな。
なんで言葉で言えないのか…。子供じゃあるまいし…。
と少し呆れながら、相変わらず不器用な恋愛をしているコイツを、らしいっちゃあらしい、と思うほかになかった。
「1週間かけて、お尻の開発も完了しましたしね?」
「は?」
「開発したはいいんですが、使いたいと言いづらくて。泣かせてしまったり、いじけさせてしまったり。
でも陛下が前を塞いでいるからと言えば、使えるなぁと。」
「え?」
「しかしながら、まだ彼女の決定的なイイところが見つかってないように思うのです。
そういうわけで、しばらく、毎晩ご一緒していただけますか?」
「絶対いやだ。」
「陛下もいい思いをしていらっしゃいませんか?」
「していない。当て馬だ。」
「お願いしますよぉ。」
首を傾げ、両手を合わせてアイツはぶりっこしてお願いをしてくるが、本当に殺意しか沸かない。
確かにもうしばらくは他の女とは遊べないだろう…。
かと言って、城でまた変な噂を流されるのかと思うと頭がいたい。
残念ながら、ルルを寝取られたという噂を信憑性をもたせて流す、という恐ろしい脅しには叶わず、数日、コイツの言うことを聞かざる終えなかった。
ルルは羞恥でか、しばらく俺とは目も合わせてくれず、かなり気まずかった。
アイツは新しい性癖に目覚めたとかで、また熱心に研究をしていた。
が、それをいい加減きちんと受け止めて、それなりの愛情表現だと言葉にして伝えて欲しいと思った。
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