第47章 ネフリーからの手紙
親愛なる陛下
いつも兄がお世話になっております。
お変わりございませんようで、話を聞いて一安心致しました。
兄がこの度、突然、私よりも若い女性を連れて、
「直に義姉になります。」
と紹介してきました。
驚いたのですが、この事実にお間違いはありませんよね?
兄もちゃんとした人間のようで、少し安心した気持ちと、少女趣味への疑惑とそこはかとない気持ち悪さで、絶縁の二文字も少なからず頭には浮かんだのですが、二人の幸せそうな姿を見て考えを改めました。
二人を今後もどうかお見守りください。
一つだけ、気掛かりなことがあるので確認して頂きたいのですが。
私はどうしてもルルさんという女性の顔に見覚えがあります。
イヤな予感が的中しなければいいのですが……。
陛下は……見覚えございませんか?
気のせいだということを信じたいと思っております。
長々と失礼致しました。