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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第41章 ジェイドさんと旅行1日目


「はずかし……死んじゃう……」
「いいお土産が出来ましたね。」
と写真を1枚渡された。
唇までくっきりと撮られているそれは、より現実だったことを鮮明に語っていた。

その後、凄い速さでうねうね道を走る機関車や、可愛い動物の乗り物に乗せられ、とても新鮮な日だった。
「私は楽しかったですが、ジェイドさんには子供っぽかったですか?楽しかったですか?」
少し不安になって聞いてみた。
回りは小さい子どもが多く、私みたいにきゃーきゃーとはしゃいでいたけれど、ジェイドさんはいつもと変わらずだった。
「ルルさんが楽しそうにしていると、私はとても満ちたりた気持ちになるのです。
なんの問題もありませんよ。」
と笑って言ってくれた。
気を遣わせてたら申し訳ないので、ご飯を食べるところに連れていってもらった。
お城にいるときのような豪華なメニューだった。
他にも見切れないくらいたくさんの場所があり、少しだけお買い物をしてお部屋に戻った。
私は、遊園地のマスコットキャラクターに自分の今着ている洋服をイメージして作ってくれるというところで、私達の今日の服装で2匹作って貰った。
ジェイドさんは、うさぎさんフードコートの再現率をとても誉めていた。
「この、このラインが本当にたまりません。」
と出来上がってからずっと撫でていた。
その姿に何故かぞわっとしてしまい、
(あ、これが、ピオニー様が言ってた犯罪紛いという……)
と妙に心で納得してしまった。
ジェイドさんとは一時も離れていないはずなのに、私の知らないところで、私の下着を勝手に買っていた。
とても透けて見える物で、着ている意味なんてきっとないんじゃないかというくらいだった。
最近すっかり日課になってしまった二人での入浴を終らせて、私はふわふわとしていた。
ジェイドさんはサラサラと書き物をして、冷えたお酒を少し飲んでいた。
「美味しいですか?」
と聞いて、その後の記憶がない。
きっと眠ってしまったのだと思っていた。
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