第40章 最近幼馴染みの彼女が可哀想
俺の親友は何度でも言うが、キモいしウザい。
ねっとりした口調、たまに挟む殺意のわく嫌み、マジでキモいしウザい。
勿論優秀なヤツだし信頼もしているし、イイ奴ではあるとは思う。
こんな奴でも漸く一途に愛する幼女……否、少女が出来た。
城内では公認の仲の良さではある。
彼女は一回り近く若いし小さいし、ハッキリ言ってぱっと見は犯罪である。
その犯罪者が軟禁したり監禁したり、変な薬使ったり、
(あ、これは俺が面白半分に贈ったやつだ。なしなし。)
変な道具使ったり、まあ色々やらかして最初から相思相愛だったが、相思相愛となった。
大変喜ばしいことだった。
そりゃあもう、城内使用人全員はらはらどきどきだった。
くっついた時はなんかもー、パーティーでも開きかねん勢いだった。
(まあルルがそんなことしたら恐縮で死にそうだからな……。)
仲良くやっているのはいいことだ。
ただ、あのクソ変態眼鏡…、アイツの趣味のとばっちりを受けている彼女はあまりに可哀想だった。