第39章 62日目の修復
彼女は何回達せずに身悶えたのか、数回まで数えたところでもう忘れた。
柔らかな肌に指を這わせれば、ひくっとまだ震える。
決定的な刺激は与えず、ずっと同じ場所を触っては離し、それを繰り返す。
「ああ…、んっ……」
ベッドサイドに繋がれた両手は自由になることが出来ず、身体が割って入った太股を擦り合わせることも出来ず、ただひたすらに同じことが繰り返される。
タオルにくるまれ清潔にした身体は、また汗ばんでしまうが、外からの光で輝いて見えた。
「ジェイドさ、ん…、も、もう……っ。」
「ダメですよ。」
ゆらゆらと揺れる腰に、1本指を入れる。
「ふぁああっ…」
漸く受けることが出来る刺激に身体が満たされ、蜜が一気に溢れだした。
「イってないのに、こんなに溢れるんですか?」
「あ!ごめんな、さいぃっ!ん、ふぁっ……ああ……。」
自分で腰を動かし、イイところに当たるようにする健気な姿は、なんとも色っぽい。
「自分でそんなに動いて、厭らしいですねぇ。」
「やぁ、ん……き、嫌わないでぇ……っ!」
必死に理性を持ち直す。
その表情でくぐもった声で、私を見ないで欲しい。
割れ目をそっとなぞり、こぼれた蜜を指に絡めて隠れている芽にこすりつける。
「いやぁぁぁっ…!!」
水音がくちゅくちゅと響いて鳴り止まない。
「や、やぁ!へん、変になっちゃ……!!!」
きゅうっと爪先にまで力が入っていくのを見届けると、そこで手を離した。
はあはあと荒い呼吸をしながら彼女は首を傾げた。
まだ果てることが出来ない息苦しさを訴えてくるような瞳をする。
生理的な涙が頬を濡らす。
「ジェイドさん……っ…、私、も、もう……ダメです…。」
「どうして欲しいですか?」
意地悪く聞いてしまう。
喉の奥で、くくっと笑いが漏れ、限界直前の理性を必死に保たせる。
「も、もう、いかせてっ…ください…!」
ぎゅっと目をつむり、真っ赤な顔でルルさんが言う。