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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第33章 59日目の不快


戻ってシャワーを浴びてから陛下の処へ本日の報告を行う。
陛下の部屋にはルルさんがいて、ブウサギ達と戯れていた。
「おかえりなさい!」
「はい、ただいま戻りました。」
「ジェイドさん、先にお風呂入ったのですか?」
「あまりにも臭いましたので、申し訳ありませんがお先にいただきました。」
「そう、なんですか…?」
違和感を覚えるように彼女が不思議そうに私を見つめる。
いつもはお互い顔を合わせてからか、仕事が終わっても必ず顔を合わせてからいただいているから仕方がない。
「一緒に入りたかったですか?では、明日から…」
「い、いやですっ!お休みなさいっ!」
顔を真っ赤にして彼女は自室に戻った。
今のところはこれで誤魔化せるだろう。
「臭った、ねぇ?」
「それは事実です。
やはり他の女性では、勃つことすらありませんねぇ。
肉感の良すぎる身体、ゆるゆるの中身、むわっとする香水、醜い喘ぎ声……。」
「……はいはい。 」
適当に流されつつ、私は陛下に今日得た情報をまとめて述べる。
お嬢様が何者かを調べることになるが、またあそこへ行くのかと思うと少し落胆をする。
「もうなんなら、次は男にしたいほどですね。」
「キモい。冗談でもやめろ。」
言い合いをしながら自室に戻ると、まだルルさんが起きて待っていた。
「口直ししたいところですねぇ。」
後ろから抱き寄せようとすると、少し不安そうな顔をされる。
「ルルさん…?」
「ぁ、ごめんなさい……。」
「…今日は寝ましょうか。」
「は、はい…。」
相変わらず不安そうにした彼女を抱き締めながらベッドに横になる。
少女の背中は壊れそうで、朝までそのままで過ごした。
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